【学べること】
1「STP分析」が理解できる。
2「4P・4C」が理解できる。
3「プライスポイント・プライスゾーン・プライスライン・プライスレンジ」が理解できる。
【概要】
STP分析(自社の立ち位置分析)→4P分析(企業側視点から分析)→4C分析(消費者視点から分析)→これらを背景に自分の意見を伝える。
→これが基本的使い方です。
【STP分析】フィリップ・コトラー
①セグメンテーション(Segmentation) →下記などの基準をもとに市場を細分化。
・人口統計的区分(年齢、性別、宗教、人種、国籍、家族、ライフスタイルなど)
・地理的区分(地域の習慣、気候など)
・社会的区分(職業、学歴、所得など)
・心理的区分(個人の価値観、態度、性格など)
②ターゲティング(Targeting) →細分化した市場から、競争優位を得られる可能性が高い、市場セグメントを選定。(複数組み合わせて選択することが基本)
③ポジショニング(Positioning) →自らのポジションを確立する。
【4P】エドモンド・ジェローム・マッカーシー1960年
①Product(製品) →何を売るの?
②Price(価格) →いくら?
③Place(流通) →どう仕入れてどこに置く?<流通チャネル>
④Promotion(販売促進) →誰がどうやって売る?PRするの?
→企業側の視点。
→企業目線の「4P」だと限界…→消費者目線の「4C」が誕生。
【4C】ロバート・F・ロータボーン1993年
①Customer Value(顧客価値) →顧客にもたらされる利益は?(「優越感」など心理的な価値も含む)
②Customer Cost(顧客コスト) →手に入れるまでの手間は?要する時間は?いくらかかる?手に入れる為の犠牲は?
③Convenience(利便性) →入手するのは簡単?心理的ハードルは低い?めんどくさくない?
④Communication(コミュニケーション) →どうやってそれを知る?接点はいつどこで?
→消費者側の視点。
【プライスライン・プライスゾーン・プライスレンジ・プライスポイント】
①プライスライン →980円とか、2980円とか、8000円とか価格そのもの。
②プライスゾーン →980円〜7900円など、その店の取り扱い価格帯。
③プライスレンジ → 1980円〜2900円など、その店で中心となる売れ筋の価格帯。
④プライスポイント →1980円など、その店で最も売れている価格。
【4P・4C 使用例】
例:アパレル企業(実店舗&オンラインストア)
4P
①Product(製品)→カジュアルウエア、ベルト、小物
②Price(価格)
→取扱いプライスライン・・・980円 1980円 2980円 3980円 5980円 7980円
→プライスゾーン・・・980円〜7980円
→プライスレンジ・・・2980円〜3980円
→プライスポイント・・・2980円
③Place(流通) →カジュアルウエア小物は自社製造 ベルトはメーカー仕入れ →自社倉庫にストック →実店舗に発送
④Promotion(販売促進)→実店舗_自社スタッフによる提案販売 オンラインストア_動画サイトにてネット広告掲載
→企業側の視点。
4C
①Customer Value(顧客価値)→最新トレンドの着用、ブランド所有感
②Customer Cost(顧客コスト)→実店舗 都内モール 駅から3分 平均客単価3900円
③Convenience(利便性)→駅近モール オンラインストア利用可
④Communication(コミュニケーション)→動画サイトで商品紹介&広告_オンラインサイト 毎週会員メールを配信
→消費者側の視点。
以上。必須知識です。